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宮本輝・泥の河、蛍川

読書日記♪

私が宮本輝と出会ったのは、「彗星物語」という小説。
この小説読んで、一気に宮本輝好きになった。
卒業して、地元に帰る友達に餞別としてこの本あげたりもした。(メーワクな話)
「草原の椅子」も面白かった。でも、「彗星物語」を超えることはできなかったな。

さて、「泥の河」と「蛍川」
「泥の河」は太宰治賞、「蛍川」は芥川賞。というわけで、受賞作を一気に読んだ。
感想は・・・重い・・重すぎる。。
特に「泥の河」は描写が細かくて、戦後の日本の姿がアリアリとかかれている。生きている人の、息遣いまで聞こえてきそうなほど。ニオイまで漂っているような気になる。それゆえに、辛い。
ドロドロした大人の世界。
それを垣間見てしまう、子ども。
その子どもの目を通して、大人の世界を見るというのが、いやらしい。
触れたくないところに、触れられてしまうような恐さがこの話の中にある。
子どもの純心無垢な目から見るからこそ、リアルなんだろう。
そんな風に感じた小説。

もう一遍の「蛍川」
こちらは、「泥の川」に比べるとライトであり、すんなり読み進められる。
話の内容は、父親の盛者必衰の様とその息子の青春時代特有の葛藤、友情、それと母親の女としての葛藤。これらの話が絡み合いながらクライマックス、蛍川へと繋がる。
美しい蛍たちの描写は、ストーリーを美しい終演へといざなってくれるかのような予感を秘めて、最後の一行でおとされる。

悪趣味~。
う~ん・・・。どっちも不気味な小説。
もう一回くらい読まないと、理解はできないのかも・・・。

蛍川・泥の河
宮本 輝 / 新潮社
ISBN : 4101307091

by himenobile | 2005-09-22 19:41 | ♪本&漫画