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僕はいかにして指揮者になったのか


「僕はいかにして指揮者になったのか」佐渡 裕著

ちょうど、母とバーンスタインの話をしていたら、弟子の佐渡さんの面白い本があるから読んでみたら?と薦められたので、読んでみることに。

内容・・めちゃくちゃ面白かった!
そして、指揮者コンクールのところは、絶対に二ノ宮さんコレ読んでる!と思っちゃうほど、千秋とダブって見えました。
のだめファンには読んで欲しい1冊だなぁ・・。

それにしても、佐渡さんは指揮から見てもわかりますが、ホントにアツイ人(笑)
これだけの情熱があるから、小澤さん、バーンスタインに出会い、学べたんだなぁ・・と感心しました。
「好き」という気持ちさえあれば、なんでもできるんだなぁと教えられました。


音楽の醍醐味ってのは、私も思うんですがやっぱり演奏会ですよね。
音楽って生き物だから、同じ演奏者であっても毎回違うもの。
そして、生で聞くという事は、音楽だけでなく人から発せられるエネルギー、感情をその場で体感するという事なんですよね。
それが、たまらなく気持ちいいから、足を運んじゃうんですよね。
つまらなくて、寝てしまうこともあるけど、それでも、シビれてしまう瞬間も多々あって、やみつきになります。
なんの知識が無くても、心があれば人間として感じることは出来ますもんね。
作曲者の意図どおりではないにせよ、それは私の解釈ということで・・(笑)
それでいいんだと、佐渡さんも言っていて、ちょっとホッとしました。


いつも悩み迷い続けている自分に、喝を入れられた言葉を紹介します。

「何かにこだわったり執着したりすることより、常に昨日までの自分、それまでの自分の枠を取り外す事が出来るかどうかを考えて行動するのが大切なのではないかと思うのだ。

どんなに地道に築き上げてきた事があったとしても、いつも自分がつくった世界から一つ上の世界へと上っていく事ができるか。それは、決して世間で言うところの地位や名誉ではなく、そういうことにどうチャレンジしていけるか。
そこに、生きる事の喜びがあると思う。
そして、僕にとってはそれが音楽の喜びにつながっていくような気がするのだ」

その通りだと思います。
自分を高めていくには、何事にもチャレンジですよね。
まだ模索中だけど、自分の「好き」に常にアンテナをはっておきたいとおもいます。少しずつでいいから、進んでいかなくちゃ♪

 こぼれ話もいろいろ書かれていて、面白かったですよ~^^
指揮者の素顔が、特に面白い。
小澤さんも、バーンスタインもそのほかの有名な指揮者も、ユーモアにあふれています。
やっぱり普通の人じゃ、指揮者なんていう、表現者になるには難しいのかも~。
特に、個性的な表現者として(笑)

とにかく、関西弁でセリフがかかれていることもあってか、ホントに面白い本でした♪

僕はいかにして指揮者になったのか
佐渡 裕 / はまの出版
ISBN : 4893611925
by himenobile | 2005-06-25 20:54 | ♪本&漫画

チャリンコを走らせながら日々の思いを書き綴る、小ナスの言いたい放題日記 


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