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総員玉砕せよ!水木しげる

総員玉砕せよ! (講談社文庫)
水木 しげる / / 講談社
ISBN : 4061859935





azusakさんから教えてもらった水木漫画。
漫画というよりは、この漫画がドラマ化され、そのドラマが何かの賞をとっていたというので、ちょっと気になっていた作品だ。


題名の通り、戦争ものの漫画なのだが、思っていたよりはエグクなかったがそれでも、戦争の愚かさ、無意味さ、腹立たしさを感じずにはいられない漫画であった。
漫画だけど、すべてがおとぼけ調で書かれているのではないので、うわ・・・と思うシーンも多々あるが、でも、水木さんの戦争体験ものの本は文字のほうがリアリティがある。
この漫画の中では、起こったことを淡々と描かれているのだが、なにぶん水木しげるタッチで描かれているから、気の抜けた感じが(表情とか)軍隊生活の緊迫感を和らげている。
いや、もしかしたら、この和らげ感がなければ、私は最後まで読めなかったかもしれないが。


内容としては、エッセイではいろいろと水木しげるの戦争体験を読んできているので知っていることも描かれていたが、しかしながらこれは貴重な証言である。
最前線にいる、しかも、下っ端の兵隊がみた戦争。
体験した戦争。
この視点が読むものと体験者との距離を縮めてくれる。


厳しい軍隊生活の中でのぞく、人間らしい生活の一コマ。ほほえましいものもあるが、人間の欲望や愚かさ、卑怯さ、残酷さいろいろなものが混ざり合っている。
仲間がどんどん死んでいく中、明日をもしれぬ我が命をどうやったら生きれるのか、現代に生きる私には到底実感として感じることはできない。しかし、この漫画や水木しげるの戦争エッセイをとおして擬似的にではあるが、十分感じることができる。



この漫画の中で一番印象に残ったのは、玉砕せよ!と命じられたものの、生き残ってしまったものたちの行方をどうにかしたいと案ずる衛生兵である。
今の平和な生活では普通と考えられる常識が、戦争中の軍隊ではまったく通じない。
常識が別のものであるから、個人の考えがまかり通ることはありえないのだ。
軍隊こそがすべて。
規律であり、生活であり、生かされも殺されもする常識なのだ。
私にとって、この軍隊の常識こそが脅威であると感じた。


ここで命をかけて命乞いをしにいく軍医と幹部とのやりとりを抜粋引用させていただきたい。




幹部に行く前の軍医と生き残った兵隊たちのやりとり




兵隊「生きながらえたところで・・・こんなに苦しいものならいっそあの時・・・」

軍医「生きながらえたところっていいますけどね。人生ってそんなもんじゃないですか

つかの間からつかの間へ渡る光みたいなもんですよ。

それをさえぎるものはなんだろうと悪ですよ。制度だってなんだって悪ですよ。生きるのは神の意志ですよ。私は先任として生き残った81名の命乞いを兵団長閣下にしてみようと思っているのです」

「軍医どの。そんな大それたことを。我々は虫けらとしか思われてませんよ」

「虫けらでもなんでも生きとし生けるものがいきるのは宇宙の意志です。人為的にそれをさえぎるのは悪です」

「だってここは軍隊じゃありませんか」

「軍隊?軍隊というものがそもそも人類にとって最も病的な存在なのです。本来のあるべき人類の姿じゃないのです」




そして、このあと参謀との会話。



軍医「参謀どの。とうてい勝ち目のない大部隊にどうして小部隊を突入させ果ては玉砕させるのですか」

参謀「時をかせぐのだ。後方を固め戦力を充実させるのだ」

「後方を固めるのになにも玉砕する必要はないでしょう。玉砕させずにそれを考えるのが作戦というものじゃないですか。玉砕で有為な人材を失ってなにが戦力ですか」

「バカ者!貴様も軍人のはしくれなら言うべき言葉も知っているであろう!」

「私は医者です。軍人ではない。

あなたがたは意味もないのにやたらに人を殺したがる。

一種の狂人ですよ。もっと冷静に大局的にものを考えたらどうですか」

「貴様、虫けらのような命がおしくてほざくのか」

「もっと命を大事にしたらどうですか。」

「人情に溺れて作戦がたてられるか」

「日本以外では戦って捕虜になることを許されていますが、どうして我が軍にはそれがないのです。それがないから、無茶苦茶な玉砕ということになるのです。」

「貴様、それでも日本人か」

「命を尊んでいるだけです」

「女々しいことをいうな」

「女々しく聞こえましたか。男らしくなかったですか」

「なんだと。貴様上官に対する言葉を知らんなァ」

「参謀殿もうやめましょう。さっき参謀長どのになぐられましたから」




・・・・・そして、軍医はこのあと、部屋をでて、銃にて自決してしまう。



自決、玉砕、特攻、死をもってまで祖国の為に戦う。
これこそが最大の美徳といわれていた戦争中、この軍医のような発言がまかりとおるわけもない。


何が美徳なのか、わけもわからず死んでいった者もたくさんいるだろう。
そんなたくさんの兵たちの思いや無念さを嫌というほど感じさせられる作品である。
そして、もっとも驚くべきことは、この作品の90%が事実だということ。

知らなければならない事実がここにある。
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by himenobile | 2008-01-11 23:59 | ♪本&漫画

ねぼけ人生

ねぼけ人生 (ちくま文庫)
水木 しげる / / 筑摩書房
ISBN : 4480034994

またまた水木しげるの本。

この本は水木サンの幼い頃から最近までの人生を振り返った自叙伝なんですが、面白いですね。他の本にもちょこちょこ載ってるエピソードも書かれているんだけど、この本が一番ちゃんと書かれているかもしれません。

特に戦争中のエピソードが壮絶すぎて、本当によく生きて帰ってこれはったな~~と思いました。
いや、でも、これが運命なんだろうなぁと感じました。

私が今生きているのも、きっと運命で、なにかしらの使命のようなものがあるのかもしれないな~なんて考えたりしました。
生きることって凄いことなんですよね。
実は。
私は今まで壮絶な体験をしたこともないし、平穏に生きてきたわけなんですが、これも運命で、そして、これからはナニが待っているかわからないので、心して生きていこうと思いました(笑)
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by himenobile | 2007-12-21 21:54 | ♪本&漫画

ぬらりひょん

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こいつの名前はぬらりひょん

妖怪の中では有名な部類に入る。
妖怪の総大将とも言われているらしい。

ミズキさんによると、この妖怪は、例えば夕暮れの街角から現れて、どこからともなく家の中に入ってくるらしい。しかし夕暮れ時であり、みな忙しく家事をしたりしてるので、誰かな?と思いつつ気に留めない。そして正体を見極めるほどヒマもない。
つまり、この妖怪は単純に人を驚かしたり襲ったりするのではなく、人間の心理の隙間にひょいと入り込んでくるものらしい。


考えてみると、こういう奴ほどとんでもない奴なのだ。


最近、毎日忙しくてやりあげなくてはいけない課題もあるのに、そっちのけで、妖怪の本をむさぼるようにしているこの日々は一体誰の仕業なのか。
ちょっと忘れた頃にこうやって、また妖怪を思い出させようとするのは誰の仕業なのか。

背後に何者かの存在を気にしつつ、ゾクゾクしながら真夜中に妖怪本を読ませるのは一体誰?


もしかして、うちの部屋、このぬらりひょんが住んでいるのかもしれないなぁと思う今日この頃。


あ~OPの勉強しなくちゃ。
今日はこれから出勤。
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by himenobile | 2007-12-10 14:41 | ♪うらら日記

生まれたときから妖怪だった

生まれたときから「妖怪」だった (講談社プラスアルファ文庫)
水木 しげる / / 講談社
ISBN : 4062569485






目からウロコ本。
この一言に尽きる。


水木しげる漫画「のんのんばぁとオレ」を読んで、ちょっと気になった水木しげる。
エッセイにも手をだしてみたのだが、これがかなりイイ。
調子に乗って「ゲゲゲの鬼太郎」も買ってみたけど、コチラはイマイチで、一巻しか購入せず。


とにかく、この本、気楽に読めるので活字嫌いの人にもスイスイ読める本だと思う。
人生ってのは、いろんな生き方があっていいのであって、コレという線路に乗る必要はない。
どんなピンチだって発想転換すれば、チャンスになる。
そして、あくせく生活することが美徳ではないとも教えてくれる。


海外旅行をすれば、他文化に触れ、いろいろな価値観、文化があるのだと、人生のヒントをもらうこともある。
必ずこうであらなければならないと、一点張りに生きるのは辛く苦しい。
日本で生まれ日本で育つと、おのずと自国の文化が基本となり有る程度の生活も決まってくる。
郷にいれば郷にしたがえ的なこともあるけど、そうじゃなくても‘いいのかもしれない‘


行き詰った時、ふと考えさせてくれる本であった。
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by himenobile | 2007-12-09 02:22 | ♪本&漫画

のんのんばあとオレ

のんのんばあとオレ (講談社漫画文庫)
水木 しげる / / コミックス


この漫画、妖怪のハナシがたくさんのってそうと思って買ったんだけど、思ってた以上に心にしみる本で驚いた。
名言がたくさん詰まってる。

水木しげるの他の漫画も読んでみたくなった。



ポイントポイントでお父さんがでてくるんだけど、駄目おやじなのかと思っていたら、めちゃめちゃいいことをさらっと言う。

昔、麻疹やその他病気で死んでしまうことは日常茶飯事だった。
同い年の友達が死んでいくこともまれではなかった時代。
悲しみにくれている時の父の言葉


「その悲しみは宝物だ

ええ思い出をもらったな。

勉強なんか落第しない程度にしたらええ。
それより今は今でしか作れん財産をいっぱい作ることだ。
それがいつか役に立つときがくるけんなぁ」


オヤジだけではない。

妖怪だってすごいんだ。

小豆はかりの名言集


「もっと素直になれ。

強がりは弱さの裏返し。
一人では生きられない下等な存在、それが人間だと思い知るがいい。

意地なんてろくな言葉じゃない。
意地っ張り、意地汚い、意地悪・・・もっと自然体を学ぶことだ。運命にさからうな。
天につばを吐けば、己に災いがふりかかる」


「長い時が理解を深めるとは限らない。

一瞬は永遠であり、永遠は一瞬である」


哲学じゃの~~~。
オヤジの言葉もしみるが、こういう説教じみた言葉は妖怪が言うからこそ、心に響く。



一家に一冊いかがなものか(笑)
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by himenobile | 2007-10-24 23:23 | ♪本&漫画

鬼太郎との遭遇




今日もムービー日記♪
今日は夜勤あけで眠いのだ・・。50分しか寝てない・・・。


これがうわさの鬼太郎!
下駄の音に注目デス。
コドモが怖がってないています^^;
最期、アタシにきづいて手を振ってくれています。
ちなみにツーショットもいただきました(笑)


・・・・画像をチェックしたら、3本つながってました・・・。
2本目は妖怪神社の全貌。三本目はまた目玉オヤジです^^;
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by himenobile | 2007-10-23 19:11 | ♪旅行

鳥取旅行から帰宅

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鳥取から帰りました。
一日目は、境港へ行って、鬼太郎ワールドへひたり、めちゃんこ美味しい海鮮物を食べて、大山を見て大山寺へ行き、三朝温泉へ。


二日目は三徳山三佛寺、白兎神社、鳥取砂丘に行ってきて帰宅。
またもや雨に濡れることなく旅行できました。


詳細はまた、旅行記で。

水木しげるロードでコスプレした鬼太郎に追いかけられて怖かった。
(正しくは行く方向が一緒で後ろから付いて来られただけだけど、怖かった)
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by himenobile | 2007-10-20 22:05 | ♪うらら日記