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教授・助教授・講師

患者さんと話をしているなかで、教授回診の凄さについての話題がでてきました。
「白い巨搭」ばりのズラーっと30人くらいでまわる教授回診というものがあるんですね。
で、毎週その時にしか会わないのに、「どうですか?」と、とりあえず聞いてくるらしい。んで、その患者さん、はじめてだったもので「あーこの辺が痛くて・・」って話を続けようと思ったら、すかさず横に立っていた主治医が「○○さんは今こういう治療中でこのような症状があり・・・」という説明をはじめたらしいです。
それ以来は、痛くても何か気になることがあっても、「大丈夫デス」と笑顔で答えるようにしているとか・・・(笑)
こんな回診・・・意味ねーじゃん。←暴言^^;

今日の新聞をみていたら、ユーロの通貨流通に伴って欧州統合を象徴する改革がドイツの大学で進んでいるそうです。
ドイツ伝統の学位(マギスター、ディブロム)をやめて、学士、修士にしているそうです。大学も世界標準に・・という流れなんでしょうね。

この背景には標準化という狙いだけではないようで・・。
ドイツにはまだ、古い体制が残っているらしく、それが若い人たちから受け入れられていないらしい。だからアメリカに渡ってしまう人が後を立たないとか・・。
んで、ノーベル賞も過去世界一だったドイツから現在はアメリカに引き離される結果になってしまっているそうです。

で、日本の大学です。
ドイツのこういう古い体制を直輸入しているから、日本も同じなんですよね。
その古い体制の一つが、教授が研究資金や人事権を一手に握る大講座制。
(日、独ともに若く優秀な人材がいても、教授というポストにつく事はめずらしい。)

これですよ!
某市中病院でも、あれこれと飛ばされグルグルさせられるのも、教授の鶴の声一つですからねー。こわいですねー。さからえませんから。
それがいやで、大学とは縁を切って個人的に就職している医師もいますが、大半はグルグルしている医師がほとんどですよねー。
毎年、ああ・・今年こそは飛ばされるかも・・と鶴の一声におびえる医師もおりました。

そういえば、実習先の病院でも昨日から、移動がわんさかありましたね。
患者さんが、主治医がいなくなって心配だ~。。っていってました。
引継ぎしてないのか??謎。

こういう古い体制が悪いとはいいませんけど、政治家なんかと同じで、改革をしようと思っても、蔓延っているこの体勢が新しい風を作れなくしているところがあるのもまた事実だと思うんですよね。
各国それぞれ特色があるのはいいんですが、若い優秀な芽が潰れない事を祈るばかりです。。
by himenobile | 2005-07-02 15:44 | ♪看護&医療

チャリンコを走らせながら日々の思いを書き綴る、小ナスの言いたい放題日記 


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