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遠い路

韓国ドラマ「遠い路」を見た。
ィ・ビョンホンがでていたので、それ目当てにみたのだが、なんともかわった?ドラマだった。
普通は、パートナーと恋をして、結婚!となるのだが、このドラマは親子愛が結婚へと結びつける。女よりも、女の父親の温かさ、人柄にほれていくビョンホン。傍からみるとおかしいような気もするけど、おかしくないのかもしれない。
ビョンホンは小学生1年の時に父を亡くし、母はいるものの施設に預けられ小学3年の時に母はもう迎えに来ないとわかり、施設を出たという設定になっていた。
人間はまわりの環境ナシでは生きていけない。とくに、子供の頃の環境は成長・発達に多大な影響を及ぼす。親の愛をうけてこそ、自分を愛し、他人をも愛せるようになる。愛という支えがなければ、自我さえ芽生えないしその先へと進んでいく事ができなくなるという。心の発達は目には見えないものだが、体以上に大切なものだ。いくら、年をとって大人になっても、その段階段階を越えていかなければ、いつまでも心はその段階、子どものまま。
親がいないと駄目というわけではなくて、その発達危機をクリアさせる人間関係がなくてはならないのだということ。

ビョンホンの役は、小学生という身で、施設をでてるわけだから、そうとうな打撃があったはず。だからこそ、女よりもその父の愛に落ちてしまったんだと私は思った。家族愛に飢えていたんだろう。
これで、ビョンホンの役は次のステップへと進めることになる。めでたい!
そういえば、その父親も妻を亡くし、娘は離れてしまい、一人暮らしで酒びたりの毎日で泣き言ばっかり言っていたが、この父親の発達危機もクリアできたことになる。

私がここで言っていた、発達段階はエリクソンのものだが参考までに書いておきます。有名なので書く必要もないと思うが・・・。

発達段階1.基本的信頼感と不信感  これを乗り越えて「希望」を得る。
     ここで大事なのが、「母性」
発達段階2.自律感と恥、疑惑 これを乗り越えて「意思」を得る。
     ここで大事なのが、「親」
発達段階3.主導感と罪悪感  これを乗り越えて「目的」を得る。
     ここで大事なのが、「基本家族」(親、同胞との関係)
発達段階4.勤勉感と劣等感 これを乗り越えて「コンピテンス」を得る。
     ここで大事なのが、「近隣・学校」
発達段階5.アイデンティティとその拡散  乗り越え「忠誠」を得る。
     仲間集団・外集団が大事な環境。
発達段階6.親密感と孤独感  乗り越えて「愛」を得る。
     友情、性愛、競争、協力関係におけるパートナーが大事
発達段階7.生殖感と沈滞感  乗り越えて「世話」を得る。
     分業と家事の共有
発達段階8.統合感と落胆  乗り越えて「英知」を得る。
     「全人類」「わが一族」

人間は死ぬまで、発達し続ける生き物なんですね。
    
by himenobile | 2005-01-06 20:49 | ┣ 韓国モノ

チャリンコを走らせながら日々の思いを書き綴る、小ナスの言いたい放題日記 


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